ぶらんこに腰かけて何か(特別なこと)をしているわけではないのだろう。それなら、むしろ、「ふらここにゐる」ことを強く意識するだろうから。つまり、
鞦韆に腰かけて読む手紙かな 星野立子
こんなふうに。
だから、そこがどこかを忘れて、することといえば、なんとなく、ぼおぉっと景色を眺めるとか、そんなこと。
特別の景色ではない。ぶらんこが設置されているあたりにいわゆる「大自然」なんかないだろうし、電線が見え、団地とかが見えちゃって、せいぜい遠くに見慣れた山並みが見える程度。毎日、どこでも目にできるような景色なんだと思います。
ラヴ&ピース!
掲句は『奎』第18号(2021年6月)より。
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