2017/04/04

■俳句におけるカタカナとルビ

小津夜景さんが拙作「るびふる」の全句に言及という、おそろしいことをしてくださいまして。

http://yakeiozu.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html

(大感謝であります。これであの10句も浮かばれます。往生できます)



カタカナはともかく〔*1〕、俳句にルビは、ないに越したことはない。

よほど差し迫った事情がないかぎりは。

難読語に振る、別の読み方をされては困るので振る、などが差し迫った事情でしょうか。

ルビは気軽に振ったりしちゃダメ。ルビは俳句にとって通常のものではない〔*2〕。だから、思いきり不自然に、過剰に(バロック的に)やってみたのが「るびふる」。

10句、まとめていて、楽しかったですよ。悪さをするって、いつでも楽しいものですよね。



〔*1〕コンビニとかよく例にあがるんですが、カタカナ語とは別に略語という問題があります。

「略すな。コンビニエンスストアと言え」「電卓は俳句では使えない。電子卓上計算機と言え」みたいな頑固親父な発言、わりあい好きです。

〔*2〕要らないルビのエピソード:
むかし結社的な句会に出ていて、清記用紙に「亡母」に「はは」とルビがあった。最悪。…なんて思いません。心清らかですから。でも、見渡して、お母様がご存命と思しき年齢の方はいらっしゃらない模様(ベテランばかりの句会だった)。「亡母なんて書かなくても、皆さんを見たら、わかりますがな」と心の中でツッコミを入れたことでした。

あと、「地球」に「テラ」のルビは竹宮恵子先生以外、やっちゃあダメだぞ。



https://www.jagat.or.jp/past_archives/content/view/3932.html

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