2017/04/06

■失われた夏 『や』第70号より

バス降りて昔の道が炎天下  関根誠子

バスという日常的な言いぶりからすると、「昔の道」とは個人の記憶の中の道をさすのだろう(史跡や歴史的街道ではなく)。

夏、とりわけ炎天と懐旧が結びつくと、感慨は濃く深くなる。

(夏って、なんであんなになつかしく、また喪失感と直結するのでしょう?)


掲句は『や』第70号(2017年3月10日)より。

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