〈26〉にふたつ付きました。次の28は、〈27〉と〈27-b〉双方を受けて、付けてください。
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27-b なかはられいこ 2019-12-17
明け方ちかくに夢をみた
深い森のなかにいた
(これはゆめだ)
足裏にひんやりとやわらかい苔の感触がある
(ああ、はだしだね)
膝の辺りにばさばさと熊笹の葉ががあたる
(ゆっくり、ゆっくり)
行くべき場所はわかっている
(だって、ゆめだし)
沼があるのだ
こっちのほうに
(ふるいみずのにおいがする)
ピーッっと一声鳴いて鳥が視界を横切る
気がつくと地面はアスファルトに変わっている
(たいおんみたいにあたたかい)
沼はまだか
(ぬるいみずぬるいどろなつかしいにおいの)
沼はまだか
(こもれびをはんしゃしてひかる)
沼はまだか
(しんだようにしずかな)
深い森のなかにいた
(これはゆめだ)
足裏にひんやりとやわらかい苔の感触がある
(ああ、はだしだね)
膝の辺りにばさばさと熊笹の葉ががあたる
(ゆっくり、ゆっくり)
行くべき場所はわかっている
(だって、ゆめだし)
沼があるのだ
こっちのほうに
(ふるいみずのにおいがする)
ピーッっと一声鳴いて鳥が視界を横切る
気がつくと地面はアスファルトに変わっている
(たいおんみたいにあたたかい)
沼はまだか
(ぬるいみずぬるいどろなつかしいにおいの)
沼はまだか
(こもれびをはんしゃしてひかる)
沼はまだか
(しんだようにしずかな)
感ずることのあまりに新鮮すぎるときそれをがいねん化することはきちがひにならないための生物体の一つの自衛作用だけれどもいつでもまもつてばかりゐてはいけない 宮沢賢治 『青森挽歌』より
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このあとに「つなぐ」という方は tenki.saibara@gmail.com までご連絡ください。
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