週刊俳句の動画、10月12日から1週間は上田信治さん見繕いのマンフレッド・マン特集。信治さんの解説はこちら。
マンフレッド・マンについては「イギリスの古いポップバンド」くらいしかイメージがなかったが、上記解説を読み、動画を見て、ちょっと気になって、ネットで少し調べてみると、とても不思議なバンドに思えてきた。
何が不思議かって、その存在感のなさ。
レコードデビューは1963年。キンクスやザ・フーより1年早く、ローリング・ストーンズと同年。この3つのバンドはメンバーが変わりはしたが、まだ現役。マンフレッド・マンも、その歴史といまだ現役(現在の公式ホームページ)という点で、3バンドと共通するが、存在感という点ではダンチ。
…と思う。少なくとも日本で暮らしているぶんには、マンフレッド・マンなんて、ずうっと聞いたことがなかった。
ストーンズ、キンクス、ザ・フー。こう並べると、りっぱに「英国ロックの半世紀」という感じがするが、そこにどうしてもマンフレッド・マンは入ってこない。60年代から、ずうっと活動はしていたらしいのに…。
ざっとバンドの歴史を見てみると、70年代、マンフレッド・マンズ・アース・バンドという時代、これがどうも、大きなマチガイだったっぽい。YouTubeでも観られるが、突如、アートロック(!)というか、スワンプというか、アーシーというか、ヒッピーの真似というか、そんな感じで、ポップ音楽業界・ヒットチャート・芸能界の表舞台からドロップアウトしてしまった感じだ。
キンクスもRCA時代といって、アメリカ音楽の凝った路線に傾いた時期があったが(私はこの時期がいちばん好き)、ロックンロールへの回帰は、驚くほどあっさりと素早かった。ここでカムバックするんですね。
繰り返しますが、不思議です、マンフレッド・マンの存在感のなさ。
トリビュート・アルバムも見たことがない。キンクスなんて、こんな怪しげな、絶対聞きたくないトリビュート・アルバムまであるというのに。
暇なとき、ゆっくり研究してみるざんす。
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