斉田仁さんをトップに仰ぐ同人誌(なんだろうか、これ)、2009年6月30日発行。西田書店。800円+税。
このあいだ出たとたんに、もう残部僅少、らしい。私の手許にも一部しかありません。
表紙には俳句雑誌とありますが、前半は、外部からの寄稿が並ぶ。
メンツ、豪華(以下、すべて敬称略)。
まず表紙。鬼海弘雄の写真に、北村宗介の書で「塵風」の文字。
※本来なら、このおふたりの値段だけで何号も作れちゃいますね。
特集は「無頼」。
●烏鷺坊(佐山哲郎) 20句・雀荘は「劉邦」居酒屋は「安吾」
●古井戸秀夫 歌舞伎の無頼 生き過ぎたりや二十三、八幡ひけは取るまい
●つげ忠男 シェーン、カムバック これでもう〝アバヨ〟にするとヤツは言い
●宮岡蓮二 無頼二人 特攻サブとリュウ
●長谷川裕 柏原和男の一句について
●山羊タダシ 瞼
●三宅政吉 岡田兆功 荒涼とエロス
●石澤治信 不意討ちの衝撃 ポン・ジュノ映画と無頼
●久保隆 「無頼」映画・断想 『仁義の墓場』を中心に
●斉田仁 きままな忠治
とまあ、目次を並べたが…
男臭い!
なんか男子校のキタナイ部室の匂いがしますよ、これw
それも1970年代から、時間が止まってるような…。つまり、いまどきの「俳句雑誌」にはまずあり得ない雑誌です。
で、俳句も載ってます。私も、出せと言われて、なんだかわからないまま20句。
これもあのデュシャンの泉かぢかめり 天気
俳句は同人十句選が充実。20句/10句作品では、ざっと見たところ、笠井亞子が充実。
焚火から離れて薄くなりゆけり 烏鷺坊
ヒヤシンス高尾太夫が言いそうな 桃児
落椿返せば水のこぼれけり 亞子
ああ明日は週刊新潮菫咲く 吾郎
父の忌の沖におほきな鯨来る 苑を
淋しくないか公民館の爪楊枝 東人
大き蛾の夜がひたひたしてゐたり 振り子
会うたかもしれぬ雨月の劇場で 村田篠
というわけで残部僅少ですが、お問い合わせは塵風メール(yutenji50@gmail.com)あるいは西田書店へ。
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