2016/01/28

■「死ぬほどつまらない」と「死ぬほどおもしろい」が交互にやってくる映画『デス・プルーフ』

映画館でもホームビデオでも、つまらない箇所ではウツラウツラ、おもしろくなったら目が冴えるという特技というか才能が私にはあって、『デス・プルーフ』(クエンティン・タランティーノ監督/2007年)では、その特技が炸裂。

始まってからかなりのあいだ、眠い眠い。

女の子たちのおしゃべり(いわゆるガールズトーク。蕁麻疹が出そう)とかダンスとか、もう、ええかげんにせえよ、というくらいに退屈。あの、そういうの、いっさい要らないから。

ところが、アメ車がエンジン音を高鳴らせたところで、覚醒。変態的殺人シーンになって、正座で身を乗り出す。

おお、おもしろくなってきた。と思ったら、またもや、おしゃべりシーン。ウツラウツラ。

で、また、バイオレントに不穏な空気になって、覚醒。

ゾーイ・ベル(スタント女優。じつはこの人が目当てで借りた映画)たちが「あのオッサン、ぶっ殺す!」となって、おお、ここからか、この映画は! ここまでが長すぎるやろ! と半ギレ。


タランティーノなので音楽は楽しいし(STAX等のR&Bがメイン)、カーアクション場面は最高の部類。けれども、この映画、半分か三分の一の長さにできたでしょうに。

そんな感じで、ウツラウツラとギラギラの覚醒状態を繰り返した映画でありました。








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