『儒艮』第16号(2016年2月1日)より。
地上波を呑み込んでいる黒蜥蜴 久保純夫
地上波(ground wave)って、考えてみればおもしろい語です。電波が地面を伝わるわけではないでしょうに。
対義語は衛星波。はるか上空の放送衛星から届くやつです。地上波は電波塔から直接届く波と地面で反射する波から成るそうです。してみると、地面も無関係ではない。電波は、空を漂っている(あるいは飛んでくる)ものばかりと思っていましたが、地面でピコピコ(かどうか知りませんが)跳ねている波もある。
黒蜥蜴が呑み込むのは、直接にせよ反射にせよ、地表近くの電波でしょう。電波が足元付近にも存するなんて、これまで思いが到らなかったですよ。
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