誰かの俳句はこんな感じ、と、まあまあカジュアルに口にするわけですが、いつも思うですよ。その人の句をどのくらい読んで言ってるのだろう? って。
数句や数十句読めば、作風はわかる、という人もいらっしゃるでしょうが、私は、呑み込みが悪いのでしょう、わからない。少なくとも、断じることはできない。
これは半分皮肉と受け取っていただいてかまわないのですが、もし仮に、自分の作風を「こんな感じ」「これこれこういうライン」と言われたとしたら、さぞかしたくさんの句を読んでいただいているのだろう、ありがたいと思うでしょう。一方で、どこでどれだけの句を読んでいただいているのかな? と訝るかもしれません。
俳句世間におけるレッテル貼りの多くについて、いつも、「句集の1冊や数冊はお読みになったうえでおっしゃっているのですよね? それは」と、心のなかで聞き返しているのですよ。
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