2016/02/01

■合評喧騒・飲食盛大

一月のくにたち句会、ロージナ茶房(プリンが絶品)にて無事終了。席題10題。2時間弱。

場所を移し誕生日プレゼント贈呈式。合評喧騒・飲み食い盛大。シメはちらし寿司とお味噌汁。

お疲れさまでござんした。




席題:もし、柱、みごと、逃、注文、携帯、弟、割れ目、原、子供

毛皮着て「もし」を強調する男
もし祖母がペンギンだつたなら泣ける
もしきみが熊でもそこは譲れない
もし明日が二月だつたとしても寝る
全員がもし海鼠ならややこしい
電柱のやうな女でピラカンサ
家ぢゆうの柱で支ふ寒気団
柱より柱へ走る春障子
啓蟄といふもの家の柱にも
草を馬ひと食みごとに春近し
悪だくみごとに冬芽のふつくらと
みごとなる反り身ぞ嚔するたびに
綿虫はいつでも逃げてゐるやうな
終電を逃して鯛焼は冷えて
鍋煮ゆるを逃亡兵の顔で待つ
冬ぬくし窓に注文どおり海
御注文をくりかへします冬の暮
手袋を照らし携帯電話の灯
なになくに携帯するはおでんの具
まだ吹雪のなかにゐるのか弟よ
とりあへず二月は近江兄弟社
梅ひとつひらく茹で卵に割れ目
今生に割れ目のあまた冬芽吹く
原子番号一〇〇番以降ひこばゆる
草原をやはらかく踏み寒鴉
原作はくぢら三頭母ふたり
兵隊さん目病み子どもに寒波くる

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