『街』2016年1月号の特集「
師系の内側と外側」。結社誌が、それも主宰である今井聖さんの原稿依頼文を併載して組んだ特集(小テーマ5個に短文10個)。踏み込んだ企画ですねぇ、微妙な域まで。
ざっと目を通す。
信仰告白になっちゃってるものも、当然いくつかあって、それは企画意図的にはどーなの? という部分はさておき、北大路翼氏が師である今井聖にダメ出ししている部分とか(最後は予定的に師系をうつくしく肯定)、太田うさぎさんが昔、初対面の俳句総合誌・編集者から「それであなた、野心はあるの?」と訊かれた話とか(うわぁ気持ち悪い)、おもしろく読みました。
俳人さんも、たいへんだなあ、結社の内も外も、たいへんだなあ、という読後感。
というわけで、おもしろい特集なので、読んだほうがいいですよ。っと、律儀に宣伝。頒価2,000円。
なお、私は「帰属から遠く」という短文を寄稿。これまでどこかでしゃべったこと、書いたことを繰り返しました。「すでにしゃべった、書いたことだから」という考え方はやめることにしました(これもすでに書いた)。者は(身近な人を含め)そんなに読んでいるわけではないので、「ああ、もう読んだ」ということには、あまりならない。
あ、そうそう。「街」賞受賞の小久保佳世子さんの20句も読めます。
市果ててパイナップルの匂ふ冷え 佳世子
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