「又聞き」ならぬ「又読み」をすることが、俳句には多い。
俳句雑誌や句集を読んでいなくてもレビュー・評論に引かれた句を私たちは相当数読む。
掲載誌の連作を読む、句集本体を読む、レビューを読んで興味がわいて入手する、といった行動をとるのが良い読者、という見方もあるが、又読みも、カジュアルに句に接するという点で、それほど悪いことではないと思う。
外形的・量的にコンパクトな俳句は、とりあえず、作るに易く、発表するに易く、読むに易い。前二者についてはちょっと立ち止まって考えてみる必要があるが、手軽に読めるのは俳句の良いところでしょう。
と、ここまで書いて、俳句がなかなかマネタイズしないのは、このへんも関係がありそう。
例えば小説は、レビューを読んで面白そう→本・雑誌を買う、という行動は起きやすい。俳句は、そういう流れにならないんですね。又読みで済んじゃうところがあるから。
まあ、マネタイズなんて卑俗なこととは無縁に遊べる、というのも俳句の良いところでしょう。
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