ちょっとヘン。そのへんでよく見かける句とちょっと違うという句:水平的にユニーク。
これまで作られてきた句とちょっと違う句:垂直的にユニーク。
きほん、これには価値があると考えています。
俳句の範囲を広げてくれる、というか、これからも俳句というジャンルの移ろいを眺めていこうという気にさせてくれるというか。
句の成功/失敗は、そりゃああるだろうけど、「ちょっと違う句」は、「違わないけど高品質な句」と同様、いや、それ以上の価値をもってる。少なくとも、読者たる私にとって。
だから、「同時受賞でもよかったんじゃないか」という上田信治さんに賛成。
くわえて、『自生地』は、本として、書物として、ちょっと変わっている。「句集」という枠で言うなら、ちょっとどころじゃなく、とても変わっている。本好きとしては、ここも大きな価値。
A 句集は句集であって、本ではない、書物ではない
B 句集も、本であり、書物
私は「B」の考え方をするし、「B」を感じる句集が好きです。
ラヴ&ピース!
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