ただただ、ひたすら数える。「気の利いたこと難しそうなこと言えない書けない無能なら無能でアプローチの方法はあるぜ!」というわけです。
≫上田信治句集『リボン』で「や」「かな」「けり」を数えてみた
http://weekly-haiku.blogspot.com/2018/07/blog-post_45.html
ほかの句集もいずれ数えてみようと思ってるんですが、待てよ、自分はどうなんだ? と。
そこで、『けむり』(2011年/314句収録)を数えてみました。
■「や」 15句 全体の約4.8%
■「かな」 34句 同10.8%
■「けり」 10句 同3.2%
■3つの合計 50句 同18.8%
3つの合計(18.8%)は、上田信治『リボン』(19.5%)と近いのですが、内訳はずいぶん違う。数える前から「かな」が多そうと予想していましたが、そのとおり、10.8%と多い。「や」が4.8%と少ない(『リボン』の約半分)。
「や」の少なさは波多野爽波「鋪道の花」(3.6%)、高浜虚子「七五〇句」(4.9%)に近く、「かな」の頻度は、〈昭和30年代生まれ俳人〉10人の平均とほぼ同じです。
これでなんらかの傾向が見出だせるかというと、そうでもないのですが、成果がないところもまたこのシリーズ〈数えてみた〉の醍醐味です(どこが?)。
ひとつ、思ったのは、頻度も用法も、かなりフツーだな、ということ。現在はどうなのか、2011年までとはちょっと違うかもしれないし、同じかもしれない。
そんなところですが、こんどは、いかにも切字が少なそうな句集(かつ口語がウリではないもの)を数えてみたいところです。「これ、数えてみて」というがあったら、言ってください(あるいは、自分で数えてみてください)。
ラヴ&ピース!
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