2018/07/28

■タダチマコな朝

鈴懸は何科ならむと植物の圖鑑開けばスズカケノキ科

イギリスの槲の木(オークツリー)はわが國のヨーロッパ楢すなはちナラ科

多田智満子『遊星の人』(2005年/邑心文庫)の冒頭は、こんな2首。

ちょっと奥村晃作っぽくもある。

すると、やがて、

唇に子音の泡をふやしつつ語りてやまぬアラブ靑年

意味不明ながらたのしむさわさわと子音母音の波のたかまり

音/声の出来事/風景への展開があったり。

ページをめくる指と読む眼球のすこしの力で、自分のなかにいろいろなことが起きる。本って、すごいですね(って、ものすごくあたりまえのことをゆってる)。

ラヴ&ピース!


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