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どれも好きな句で、バランスもいい。
面白さがわかりやすいのは《クーラーに認識されてゐるらしき・えのもとゆみ》だろうか。昨今のクーラーには、人の居場所を感知して冷気を送ってくれるものがある模様。その現代的事情を、さりげなく。
詩的なのは《クーラーのきいて夜空のやうな服 飯田 晴》。美しい比喩(けっしてわかりやすくはない)は、四季を通して通用しそうだが、「クーラー」の冷気のなかに置くと、質感がそれなりに限定され、ブツ感が際立つ。
不思議なのは《クーラーのしたで潜水艦つくる 大石雄鬼》。凝った措辞も奇妙な事物もないのに、仕上がりが不思議。この作家の真骨頂でしょう。潜水艦をそのまま受け取ると、大きな景(造船所?)。とはいえ、虚構っぽい。私はプラモデルと受け取った。そのほうが、虚構から離れ、むしろ不思議さが増す。作っている人は夏痩せです(雄鬼句をご存じの方にはわかるはず)。
なお、クーラーはあまり得意ではありません。眠るときはつけないし、昼間もつけっぱなしにすることはあまりない。クルマでも、窓をあけるほうを選ぶ。
ウラハイのこれ(句の詰め合わせ)って、記事をあげるのが愉しいんですよね。「やってみてあげようか?」という奇特な方がいらっしゃったら、連絡をください。
ラヴ&ピース!
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