2020/05/07

■流れる

音楽が流れる。ここに「流れる」という動詞が用いられることに、ふと気が行ってしまって、ふうん、という気持ちが続いている。べつに不思議なことではないのでしょうが、ああ、流れる、か、と。

英語でも flow は使われるみたいだし、《音》は《流れる》ものなんですね。鳴ったり、響いたりだけじゃなくて。

そういえば、動画も、流れる、流しておく、という言い方をする。

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《流氷》はそれこそ流れるものだし、《バター》も溶けて流れ出す。どちらの句も、動画の内容に、ある程度の必然があるわけだ。



ところで、以前、友人が、あるサンバかなにかについて、その音(曲調・サウンド)を、水の流れの表面で光がきらきらと跳ねるとかなんとか表現していて、とてもしっくりしたのですが、音の流れの中になんらかの粒立ちを感じる音というのは確かに合って、ここまで来ると、前に触れた句の話から離れてしまうのですが、大昔、映画『イージーライダー』の挿入歌。川の流れの中に光の粒をはっきりと感じたことを思い出しましたよ。



ストリングスが水の流れ、生ギターのリズミカルなアルペジオが光の粒。この曲は、十代の私にとって、ほんと強烈で大きな体験だったなあ、と。それがその後に生かされたかというと、んんん、悲しくなるんだけどね。

ラヴ&ピース!

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