97年前のきょう、9月1日。関東大震災だったんですよね。
むかしこの震災関連で調べた、というか、いろいろ本を読んだりしたことがあって、なかなかおもしろいのですよ。
どこかに一度書いたと思うけど、明治以降の日本を見たときに、太平洋戦争よりも関東大震災が「区切り」になっていることも多いってのが、まずいちばんの驚きでしたよ。憶えてることを断片的にしゃべると、映画の輸入元が欧州から米国にシフトするとかね(これは資料を見てて思った)。
人の移動も興味深い。東京がたくさん燃えちゃったから、材木がいる。材木と一緒に大工さんも大量に東京にやってきたとかね。ニューカマーが膨れ上がった時期です。
ちょっと変則だと、横浜も被害甚大だった。横浜で商売をしていたユーハイム夫人が、震災を機に神戸に移ったとかね(これは震災関連目的でなく読んだ私家版社史で知った)。震災がなれけば、私のバウムクーヘン初体験もまったくちがったものになっていたわけです。ついでにいえば、この菓子舗、もともと第一次世界大戦でのドイツ敗戦で、青島から横浜に渡ってきたのが起こりってのも、おもいしろいですよね、事のなりゆき的に。
あと、震災の3日後には即席の舞台が仮設されて、軽演劇をやってたとかね。人はパンだけじゃ生きていけない。笑いもたいせつなんですね。
さらには、その時期に読んだんじゃなく後日読んで結びついたのは、当時の復興担当内務大臣、後藤新平の都市計画とかね。
まあ、こんなふうに、関東大震災って、興味はつきないんですよ。
もちろん、もっとどす黒いこと、ネガティヴなこと、人間のいやな面を見せられるようなこともたくさん起きたようです。それも含めて、この巨大カタストロフにかつわる事象は、何度でもいくらでも振り返ってみるといいと思います。
ラヴ&ピース!
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