2018/08/19

■たくさんの時間やページ数や言葉数の愉悦

昨日の記事で引いた、
みんなみんな、なんでそんなにたくさんの時間やページや言葉数を費やさないと、何かが伝えられないと思っているんだ。(山田航)
これはきっと違う。少なくとも私にはそうではない。この物言いだと、時間やページ数が手段・方法。手間暇をかけないと、目的(何かを伝えること)が達せられない、ということになる。そうではなくて、時間やページ数こそが、私が享受する、悦ばしく享受するものにほかならない。

たとえば、クルマが目的地に達するためだけのものなら、乗っている時間は短いほどいいし、燃費がいいほうがコスト安。あるいは誰かが運転してくれるほうがラク。でもね、クルマがナイスなら、目的地はどこだっていいのです(うひゃあ、ヘタなたとえ)。

分厚い本の愛おしさ、6時間も続く映画の気持ちよさ。それがあるから読むんだし、観るんですよね。


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