2009/08/28

ネガティブ・キャンペーン(続)

「ネガキャン」という短縮語が今回で定着しそうです。

で、自民党の動画で、党担当者が「手応えを強調」というニュース。

自民、ネットCMで巻き返し…再生回数22万回
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/news/20090828ddm005010123000c.html

「担当者」が、効果アリと思いたいのはわかりますが、閲覧数=「賛同」数と誤解しているフシもある。

よほどおもしろいものでないかぎり、動画を最後まで観る人なんて、ごく一部。ぱっと見されるぶんには、民主党党首のイメージアップに繋がりそう(アニメのほうがすいぶん若く、男前)。ぜんぶ観た人も、どうだろう? これを観て投票を変更したり決定したりするのだろうか。

ネガキャンが裏目に出ないパターンは考えにくい。日本人は(と一般化していいのかどうか知らないが)、自分が誰かを揶揄するのはともかく、誰かが誰かを揶揄するのを見せられるのが好きではない。ネガキャンが効果を発揮するとしたら、おそらくネットよりもお茶の間のテレビだろう。テレビには「われわれ」感が醸成されているから、「誰かが誰かを」ではなく、「われわれが誰か」のベクトルが生まれやすい気がする。いわゆるバッシング。

してみると、ネガキャンが巧妙にもバッシングに繋がるとき、ちょっと怖いかもしれないですね。

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