予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第22弾。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(原恵一監督/2001年)
ミッドナイト・イン・パリ(ウディ・アレン監督/2011年)
いやあ、偶然とは恐ろしいもので、こんな2本が共通のテーマだったとは! 借りて吃驚、観て吃驚でした。
「クレヨン~」は名作の誉れ高く、いまだに映画評論家・映画好きの口吻にのぼるので、一度、観てみようか、と。私は、「クレヨンしんちゃん」という漫画もアニメもまったくの未見。
「ミッドナイト~」は、興行成績でウディ・アレンの生涯最高を叩きだした、と聞いて意外な気がする。 「アニー・ホール」とか、巨大ヒット映画のように思っていたので。
「クレヨン~」は、オトナたちを「昭和の匂い」で懐旧病に陥らせるという陰謀に立ち向かうしんちゃん一家、というアニメ映画。こういう筋書きには乗っていけないし、細部のギャグ(?)にもさすがに反応できない。ただ、ウケるだろうなあ、とは思います。スラプスティックなシーン、ウンコやお尻がらみのギャグには、妻が小学生に戻ったかのように笑っておりましたしね。
「ミッドナイト~」は、ネタバレを避けて、筋には触れません。
ところどころむず痒い箇所はあるのですが(ウディ・アレンの宿痾のごときスノビズムetc)、オーウェン・ウィルソン好きとしては、充分に楽しく、洒落てもいます。
それと、エイドリアン・ブロディ(最近、日本のテレビCMに出てますね)のダリ役が、ちょっと見どころ(ほかは、ハマっているように見えないキャスティングも多い)。
というわけで、ミッドナイト・イン・パリの勝ち。
いまさらですが、懐旧とは、病。
というか、この「クレヨン~」をいま、名作名作と語るのも、一種、懐旧病っぽい感じがなきにしもあらず。ノスタルジーを拒否しながら、きわめてノスタルジックに「家族」を捉えている、この映画、どちらかというと、嫌いな映画、かもしれません。
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