俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2020/06/02
■出来事としての蛇
『街』第143号(2020年6月)より。
蛇入れし袋と言へり動きけり
今井聖
わわっ、だか、おぅ、だか、ひぇえ、だか、ともかくその瞬間の心の反応が見えるような句の作り。終止形の畳み掛けが認知の連続(聞く→見る)と呼応して、効果的。
蛇の胴体は句に出てこない。その点では、こんな句も最近。
蛇見しと両手大きく広げけり
守屋明俊『象潟食堂』(2019年11月)
蛇はそれ自体が出来事みたいになるんですよね。
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