歩くたび種袋より「主は来ませり」 竹内宗一郎
シュハキマセリ。
種と紙の擦れる音から、そう聞こえて、不思議はない。
シュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリシュハキマセリ……。
リュックの外ポケットに入れていたりして、一歩ずつ、背中から「主は来ませり、主は来ませり」と聞こえてくるとしたら、生きる励みになる?(ポジティブな読み)
あるいは、しだいに狂気の淵へと?
どちらなのかは信心の有無にもよるのでしょう。
なお、この文言はクリスマスキャロル「もろびとこぞりて」を通して馴染みのあるもの。Wikipediaに原詞が2つ挙げられている。
掲句は『街』第119号(2016年6月1日)より。
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