雲丹のゐる部屋に時計の鳴る仕掛 鴇田智哉
海胆は生きているウニ、雲丹は加工品も含め食べるウニ、という区別をすることが多いようですが、この句の用字がその習わしにしたがっているかどうかは、ちょっと不明。「ゐる」だから、生きていると解することもできそうですが、そうとも限らない。
ともかく、あのウニが部屋にいる。それだけでなんだか尋常ではないです。で、何時ちょうどかわかりませんが、時計が鳴る。推理小説の一場面のようでもあります。
ウニをめぐる謎。
ウニベルシタス(universitas)の謎、と、オヤジダジャレをかましておきます。
掲句は『オルガン』第5号(2016年5月1日)より。
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