サックスのぐるりに映り素足なる 阪西敦子
ゴーゴーガールのミニスカート、あるいはパンタロンの中身が素足だったのかどうか。そういう問題ではないような気もしますが。
(だいたいにして、ゴーゴーなんて、この句のどこにも書いてないし)
サキソフォンの外観のテカリ・ヌメリ、音のノタウチに、素足(の動き)が乗っかる。
(「ぐるりに」がいいのです、きっと)
あっさりした作りなのに、サキソフォンのサキソフォンたるサキソフォン性が横溢。
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そういえば、ヴァン・モリソンのライブ盤「ア・ナイト・イン・サンフランシスコ」の途中、いったいなんべん「キャンディー・ダルファー!」と叫ぶんだ? というくらい叫びまくる箇所が1曲ならずあって、つまりキャンディー・ダルファーのサックス・ソロのたびに叫ぶ。
むかし、この女性サックス奏者がデビューしたとき、金髪で綺麗なおねえさん、といったルックスのせいで、そうとう軽んじていた。どうせ見た目でデビューができて、人気があるのだろう、といった過小評価〔*〕。ところが、今になってみると、内実(音)がとてもいい。ヴァン・モリソンが名前を叫びたくなるのがわかる気がする。
〔*〕参照:『魅力的な容姿』の科学者 『能力が劣る』と思われやすい研究結果
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