2017/08/04

■鍵穴その他 『里』第173号の喪字男

もつたいないほどの勃起や夏の雲  喪字男

勃起は神様からの授かりもの・賜りもの。失われつつあるいまはじめてそれがわかる(喪字男さんのことじゃないよ。為念)。


鍵穴を覆ふががんぼそれごと挿す  同

ががんぼの大きさが「覆ふ」によって的確に示され、「それごと」に確かな気分。全体に省略が効いて、ムダがない。


『里』第173号(2017年8月号)、喪字男さんの7句より。ほかに、

短夜をもつと短くする薬  同

なんだろう?


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