私たちは学ばない。シネコン駐車場で「『君の名は』渋滞」に遭ったことを忘れて、またもや。
『怒り』(22:55)に間に合わず、それではと、『君の名は』(23:05)を観る。
背景画が美しい。風景がテーマのひとつだから当然といえば当然なのですが。
恋愛に至る心理の過程がよくわかる。
プロット上の矛盾をいくつか感じますが、まあ、それは、この手の物語に付き物。おもしろく観ました(嫁はんも寝なかった。最初のほうがピンチだったらしいけれど)。
そんななか、たいへん残念なのが、音楽。
全体に音楽と場面の関係がベタ。それはいいとしても、垢抜けない歌が、何度も、それも重要な場面で流れるのは、かんべんしてくれ、という感じ。歌詞は(どんな内容であれ)台詞とぶつかるしね。使うとしてもエンドロールだけでいいでしょう。
それにしても篠さんの言うように(音楽のことも触れています)、ノスタルジーをくすぐる伝統的な要素が揃っている。ウケを狙って、きっちりウケた映画だなあ、と。終わったあとの客席の若者たちからは、「感動」が伝わってきました。それと、ふだん映画館に行かないような層まで動員しているからか、客席が食べ散らかしでいつになく汚かったのでした。
小津夜景さんの《空気モノ3日連続》のあと、さらなる浮遊感。
≫ひこうきの泳ぐ室内
http://yakeiozu.blogspot.jp/2016/09/blog-post_68.html
記事で紹介された動画「dwelling」は恍惚。
間違って押されたシャッター。 |
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