俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2016/09/05
■黴の世に 『季刊芙蓉』第109号の一句
『季刊芙蓉』第109号(2016年9月1日)より。
黴の世に逢ひて別れて人古ぶ
照屋眞理子
中七の既存フレーズをはさむ「黴」と「人古ぶ」が物質的で、酷薄。
「老いる」だと、甘い叙情に流れてしまうところを「古ぶ」。「人」を潔くモノ扱いする口調が心地よい。
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