人工を恥ぢて人工知能泣く 佐藤りえ
人の手が入っていること、みずからのそうした出自を嘆き、泣く、人工知能。
なんだか、きゅんとなる。
こういうの、萌え、って言うのでしょうか?(理解していない)
エレベーターに毛皮のをんな来てしづか 同
上等そうな香水の香を漂わせていそう。
こちらはきゅんとしない。ちょっとそわそわする。(いくつになっても煩悩はあります)
人工的な環境に暮らしているのだから、きわめてすんなりと、こうした感触の「俳句」が生まれ、きわめてすんなりと感興を味わう。
掲句は『俳句新空間』第6号(2016年9月15日)より。
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