2016/09/28

■AI萌え

人工を恥ぢて人工知能泣く  佐藤りえ

人の手が入っていること、みずからのそうした出自を嘆き、泣く、人工知能。

なんだか、きゅんとなる。

こういうの、萌え、って言うのでしょうか?(理解していない)


エレベーターに毛皮のをんな来てしづか  同

上等そうな香水の香を漂わせていそう。

こちらはきゅんとしない。ちょっとそわそわする。(いくつになっても煩悩はあります)


人工的な環境に暮らしているのだから、きわめてすんなりと、こうした感触の「俳句」が生まれ、きわめてすんなりと感興を味わう。


掲句は『俳句新空間』第6号(2016年9月15日)より。

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