雲雀丘花屋敷は、嫁はんが東京に引っ越すまで、小学校低学年に通った学校がある場所。半世紀ぶりに行ってみたくなったと、梅田を歩いているとき急に口にした。
それはいい。ぜひ行こう。私も行ってみたい。
阪急宝塚線でおよそ30分。駅を降りてすぐに雲雀丘学園小学校。「あまり変わってない気がする」と嫁はん。
さらに歩くと川に出た。増水したときにその川で遊んでいて流されそうになったそうな。
建造物がいくら変わろうが、川筋はそれほど変わらない。それを頼りに記憶をたぐり、かつて住んでいた場所にたどり着いた。
家が建ち並んでいるが、どっぷりと郊外。のどかな光景と空気を味わって、梅田に戻り、帰途についた。
今回の旅のクライマックスが最後に残っていたわけだけれど、嫁はんの感慨はそれほどでもない。その場所はあまりにも変わってしまい、どんな気持ちを持っていいのかよくわからない模様。むしろ私が、なぜか、胸をいっぱいにしていた。
(WESTBOUND この回で終わり)
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