私自身は海外のTVドラマはほとんど観ないし(というか皆無?)、映画も映画館かレンタルDVDで観るので日本語吹き替えをふだん耳にすることがないのですが、「吹き替え口調」を目で読めるところがあるのです。それは、スポーツ記事。海外の選手のインタビューの翻訳。これが「吹き替え口調」を字にした、という世界。
サッカーキング(http://www.soccer-king.jp/)というサイト。例えば、こんな感じ。
マイケル・オーウェン。ストークとの契約成立に。「(…)新しい学校に入るみたいなものだよ!』ってね」って…。
「今日、新しい学校に息子と娘を連れて行ってね、その時に子供たちに言ったんだ。『今日はパパも含めた全員が、新しい学校に入るみたいなものだよ!』ってね。新しい人との出会いがたくさんあったし、そう感じたんだ。前にも経験があるけど、全員に挨拶をするには少し時間がかかる。でも僕はそれを楽しみにしているんだ」
http://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20120907/70015.html
こういう「ってね」は、まずふだん聞かない。言う人がいたら、会ってみたい。
もうひとつ。“悪童”バートン。知らない選手。
「俺の中のチンパンジーが出てきてしまった。まったく自分自身に失望したよ。でも、理性が保てる状態ではなかったんだ。我々には降格の可能性があったし、相手はリーグ優勝が懸かっていた。それに、俺はQPRのキャプテンだったんだ」ま、こんな調子なわけです。
http://www.soccer-king.jp/news/world/fra/20120911/70699.html
ところが、本日、ワールドカップ予選。対イラク戦直後のザッケローニ監督。これがですねえ、いつもと調子が違うのです。
「相手の出方がどうであれ、うちのサッカーができれば心配はないと思っていたんですけれども。相手は全員引いて守ってくるようなやり方で、若くて走力があって、コンディションがいいメンバーというのを出したわけですけれども。通常のスタメン組が出てきていれば、ああいった貢献というか仕事はできなかったのではないかと思います」わっ、59歳仕様!
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20120911/70553.html
いつもの吹き替え調じゃない。いつもと違うぶん、妙にコナレない感じもあって、コクが深いです。
ちなみに、香川くんがイギリスでのインタビューに日本語で答えて、通訳が英語に直して、それが記事になって、その記事が日本で、日本語になる、というややこしいパターンも出てきました。これはもう、「日本人が吹き替え口調でしゃべる」というコントとしか思えない事態が文字によって展開されましたですよ。
マンチェスター・Uの日本代表MF香川真司が、イギリス紙『ガーディアン』のインタビューに答えた。20日のエヴァートン戦で果たした念願のプレミアリーグデビューを、以下のように振り返っている。神戸出身の香川くんが「あとは試合に勝つだけさ」と締めくくるという…。
「夢がついに叶ったよ。憧れのプレミアリーグでプレーしたんだ。試合には負けてしまったけど、もっとトレーニングを積んで、クラブに全力を捧げるよ。チー ムメートとも、もっとコミュニケーションをとりたい。そうすれば素晴らしい成果が自然についてくるって、確信しているんだ」と、プレミアデビューの感想を 語った香川。
当日の心境を、「開幕戦の日は重大な1日だった。だけど、まったく緊張はしなかったよ。何度かいい場面はあったけど、ゴールにつながらなければあまり意 味はない。練習の感じから僕はベンチスタートだと思っていた。だけど僕の考えとは逆に、90分間フルにプレーさせてもらえたんだ」と明かした。
さらに、次戦に向けて、「第2節のフルアム戦はすぐだ。愛するホームでの試合だよ。C大阪やドルトムント、日本代表でも経験しているけど、ホームゲーム の雰囲気や環境以上にクラブの力になってくれるものはないよ。このホームアドバンテージのほかに、僕が求めるものは何もない。あとは試合に勝つだけさ」と 語り、本拠地での初勝利を約束している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000312-soccerk-socc
香川くんがプレミアリーグで活躍すれば、こういう記事にたくさんお目にかかれるはずです。活躍を期待しないわけにはいきません。
3 件のコメント:
こんにちは 渡辺とうふです
天気さんとなにかふしぎと電波が同調しちゃっているみたいです
この天気さんの記事を知らずに、僕も昨日のサッカーの試合のニュース記事を今日のブログに使ったのでした
よかったら、ごらんください
白いペレ という記事です
http://tofu819.exblog.jp/18844355/
それでは失礼いたしました
渡辺とうふ
おお! どっちが電波とばしたんでしょう?
ジーコといえば、数カ月前にイラクとギャラで揉めてたよなあ、どうしたんだろ? などと、心の汚れた私は、そんなことばかり思いますですよ。
ジーコ、ソクラテス、ファルカンのいたブラジル代表は、リアルタイムで観ました。
選手・監督のコメントの翻訳の話とても面白いです
ジーコの上ずったあの口調から言って、あんなに論理的?に話していると思えないんです 笑
お金でもめたりしてても、そこは南米人、ぼくたちの感覚を超えた一筋縄でいかない魅力をジーコに感じます
三浦カズのペナルティーキックのボールに唾はいちゃったんですからね 笑
とうふ でした お休みなさい
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