ひきつづき『俳句研究』(1978年1月号)特集「新俳壇の中堅」のこと。
中堅としてこの特集に登場する38人を挙げておく。くわえて、このうち、冨田拓也「俳句九十九折(2)」(昨日9月7日更新の『俳句空間―豈weekly』)にある「俳句の始まりから現在までを作者名の羅列」された308人にも挙げられている俳人には●印を付す。
飯島晴子 ●
鷲谷七菜子 ●
轡田 進
斎藤美規
磯貝碧蹄館 ●
森田 峠
伊丹公子
岡井省二 ●
杉本雷造
宇佐美魚目 ●
穴井 太
飴山 實 ●
川崎展宏 ●
中戸川朝人
福田甲子雄 ●
岡本 眸 ●
阿部完市 ●
志摩 聡 ●
加藤郁乎 ●
広瀬直人 ●
大峯あきら ●
宮津昭彦
河原枇杷男 ●
原 裕 ●
桜井博道
平井照敏 ●
大井雅人
岡田日郎
杉本 零
上田五千石 ●
折笠美秋 ●
矢島渚男 ●
安井浩司 ●
大岡頌司 ●
大串 章 ●
福永耕二 ●
酒井弘司 ●
竹中 宏 ●
38人のうち25人が、冨田拓也の挙げるラインナップにも登場する。ここに洩れたから、また洩れなかったから、どうこう、というのではない。「25人」という数字は、かなり多いと思う。また、●印の付かないなかにも、現在、俳句総合誌などでよく拝見する作家名があることからすると、当時の中堅作家のうち多くが、30年を経た2008年時点から振り返った「俳句史」にも名を残していると解していいのか。あるいは、30年後にもりっぱに通用するラインナップをこしらえた特集編纂の目効きぶりを思うべきなのか。
さらに、あるいは、むしろ逆に、こうした俳句総合誌のラインナップ(人選)が、「俳句史」をつくっていくのだ、と解するべきなのか。
まあ、しかし、こうした表面的な捉え方(作家名ラベル的な文学史把握)に大した意味はない。ちょっとしたよもやま話でござんした。
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