俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2009/06/21
百合乃さん
●
無地の糊浴衣見たか百合乃の事務
井口吾郎
「週刊俳句」第112号
「炉心もんしろ」より
むじののりゆかた。無地の浴衣なんてあるのだろうか。なんだか怖い。しかも糊がきいているのだ。ますます怖い。
百合乃さんは、ふだんは事務服で働いているのだろう。それがどうしたことか今日は無地の浴衣を着て、事務をしている。たまらなく怖いが、「見たか」と念を押され、目を背けるわけにも行かない。
この百合乃さんは、どろーんと長い髪をしていそうだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿