死んだ山本勝之は数々のエピソードを残したが、なかでも私が好きなのは、何人かで千葉に遊びに行き、レストランで食事したときの話だ。
イタリアンっぽい店で、まずはワインを注文しようとメニューをめくっていたら、店の人のオススメが有機栽培だったか無農薬だったか忘れたけれど、ともかくそんな感じの葡萄を使ったワイン。じゃあ、それを、と、出てきたグラスを山本勝之がひとくち飲んで「ダメだ、これ」。
料理も出てきて、1杯目のワインが終わり、「ワインを」と声をかける。「おかわりですか?」みたいなことを言う店の人に…
「いや。これじゃなくて……からだに悪いワイン、ちょうだい」
んなこと言ってるから死んじゃったんだよ、と、知人たちは(私も)言うだろうが、それが山本勝之だったんだから、しかたない。
それにしても、よくぞ。こういうセリフ吐くときががいちばん輝いていたなあw
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