蚯蚓という漢字は憶えやすい。虫偏に「丘を引く」。蚯蚓が丘をずるずると引いてゆくさまは、そのまま頭に入りやすい。だから、辞書を引いたのは漢字を知るためではなく、旧仮名遣いで「みみず」なのか「みみづ」なのかを調べるためだ。
果たして「みみず」だったのだが、副産物があった。ミミズは「貧毛綱の環形動物」なのだという。貧毛といわれるまで、あの手の生き物に毛を意識したことはなかった。環形とは、まるい、ということか(ちがうか)。
ミミズは、毛が貧しいどころか、無毛だと思うのだが。
みちのくの蚯蚓短し山坂勝ち 中村草田男
辞書に曰く「目はないが光を感じる細胞がある」。これはなんとなく聞いたことがある。「全世界で約二七〇〇種が知られ、体長2〜5ミリメートルから3メートルに及ぶものまである」。3メートルにはさすがに吃驚。
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