2007年作品。渋谷シネマライズでの公開の最終日に駆け込みで観る。このところクストリッツァがマイブーム(死語)。
ひとことでいえば嫁取り物語。冒険活劇風味たっぷり。銃撃戦あり、友情あり。かなりスラップスティック。魅力的な敵役、魅力的なヒロインの存在がうれしい。で、いろいろ堅いこと言わずにハッピーエンドへとなだれ込む。
星4つ半。
細かいところで、クルマの天井に載せたローランドのちっちゃいギターアンプが、いい味でした。
ところで、ミハイル・バフチンを読んだことのある人が、クストリッツァの映画(「黒猫・白猫」「ライフ・イズ・ミラクル」、それにこの「ウェディング・ベルを鳴らせ!」等)を観たら、かならずや、「あっ、バフチンの『祝祭』の世界!」と思うはず。尋常でない高揚感を伴う結婚式(パーティ)のドンチャン騒ぎばかりではない。映画まるごと祝祭の稠密感と悦ばしいバカバカしさ。
ああ、たんのうしたざんす。
で、シネマライズは明日から、話題作、ミッキー・ロークの「レスラー」。
2 件のコメント:
『黒猫・白猫』は公開時劇場で観ました。
面白かったぁ。はちゃめちゃでバカバカしくて、観たら元気になる、っていう感じ。たいがい、ジプシーの話なんですよね。祝祭的、というのはよく分かります。
クストリッツァ、あとはかなり昔の映画『アリゾナ・ドリーム』を観ました。これも面白かったけど、祝祭的、というのとはちょっと違いました。『アンダーグラウンド』はDVDで観ておきたいなあ、と思っているのですが、果たしていません。
ミッキー・ローク、あのヘロヘロボクサーぶりが目に焼き付いていて、忘れられません。当時、私にとっては相当な衝撃でしたからw
そういう意味でも、『レスラー』興味深いです。感想、楽しみにしています。
『レスラー』、号泣してきます。
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