2016/07/14

■風船男 『里』2016年5月号の一句

風船と気づかぬままに何年も  喪字男

何かが風船であることに気づかないなんてことがあるだろうか。少なくともカタチのあるものなら、風船とわかるだろう。

それは、つまり、自分のことと解した。

自分が風船であることなら、何年も気づかないまま過ぎても不自然ではない。


気づいてしまった現在の心境。

私には、よくわかります。


掲句は『里』2016年5月号より。

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