2016/07/05

■相変わらず金魚ラヴァー

すこし前のことになるが、デパートの催事で、金魚ばかりをいろいろなオブジェにする人の作品展示をやっていて、入った。けれども、いまひとつ胸が躍らない。なんだか野暮ったい。美しくない。

考えてみれば、金魚は、金魚のままで、めっぽう洒落ていて、かつキュート。金魚を造形やら絵やらの視覚アートにすると、どうしても金魚以下になってしまうのですね。

相変わらず、金魚が好きすぎる。

胸骨がゆがむ金魚をこじらせて  榊陽子〔*〕



俳誌『里』で続く上田信治「成分表」。2016年5月号はペットの話。「結婚してすぐの頃、家にセキセイインコのつがいがいた」。へえ! という話はさておき、
俳句の価値は、金魚が泳ぐようにしてそこに現れるので、これからは「俳句=金魚説」を唱えようか。
  灯してさざめくごとき金魚かな  飯田蛇笏
  金魚揺れべつの金魚の現れし  阪西敦子

〔*〕http://yoko575.blog.fc2.com/blog-entry-149.html



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